ITビジネス研究会は4月23日の4月例会で、経済産業省商務情報政策局情報技術利用促進課(ITイノベーション課)デジタル人材政策企画調整官の平山利幸氏による講演「DX推進のカギを握るデジタル人材育成の現状とこれから」を開催した。
政府は専門的なデジタル知識と能力を有し、デジタル実装による地域の社会課題解決をけん引するデジタル推進人材を2022年度から2026年度の5年間で230万人を育てる目標を打ち出す。目的は、サイバー空間とフィジカル空間が高度に融合するデジタル社会Society5.0を実現することにある。
そのためのデジタル人材育成は着実に進んでいるものの、いくつかの課題が表面化する。1つは、デジタル・スキルを持つ人材をどのように評価するかだ。従来型スキルが陳腐化し、産業構造転換、新たなビジネスの創出に向けた新たなスキルを求められているにも関わらず、企業は求めるスキルを明確にできない。一方、働く人たちも自らどんなスキルを持っているのか十分には説明できていない。なので、ミスマッチが起きている。スキル不足や人材不足がDXに取り組めない理由の1つにもなっている。
そうした中、デジタル人材育成をどのように推進していくのか。国の政策を含めて、平山氏に解説してもらうと同時に、会員と議論もした。内容が必要な会員は事務局まで連絡を。(田中克己)