富士通と同社グループのネットワーク事業を展開する1FINITY(ワンフィニティ)は、「Intelligence in Motion」をテーマに共同出展し、エンタープライズ向けAIと最新ネットワーク網を融合させた次世代ソリューションを紹介した。
1つめは、「消費電力」と「開発期間」の壁を越える先端テクノロジーになる。富士通はGPUリソースの確保と莫大な電力コストの課題を解決する次世代アーキテクチャの開発を推進してきた。その核となる次世代プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」は、スーパーコンピュータ「富岳」の技術と最先端2nmプロセスを融合した独自のArmベースプロセッサになる。NVIDIAやArrcus(アークス)との協業により、2027年に向けて、省電力化した次世代ITインフラを開発する。
2つめは、「少ないデータ・資源」でもAIを構築するAmalgamation AIだ。限られたGPUと少ない学習データから、現場の生産性を飛躍的に高めるAI(視覚言語モデルなど)を迅速に構築する。AI専門人材不足という経営課題を解決するもの。量子コンピューティングとAI・HPCの融合、複雑な物性評価を劇的に効率化し、製造業のR&D投資対効果を最大化するソリューション、複数企業のサプライチェーン全体を最適化する「AIマルチエージェント連携技術」なども紹介する。
3つめは、AIインフラのROIを最大化する「リソースの動的制御」だ。今回の展示で、経営の観点で最も注目すべきは「AI-RAN(無線アクセスネットワーク)」のデモだろう。会場では、富士通の骨格認識AIを用いた「ゴジラなりきり体験」デモを用意した。参加者が30秒間、グリーンスクリーンの前に立ち、ゴジラの動きを模倣すると、その動きが画面上でゴジラとして再生され、都市を破壊する映像が表示される。災害対策時にも活用できる1FinityのAI-RAN技術を使い、緊急時のRAN機能とAIアプリケーション間におけるGPUリソースの最適化や、周辺モバイル端末へのタイムリーな警報発信のユースケースを紹介する。
4つめは、レガシーからの脱却と運用自動化による運用コスト(TCO)の削減になる。1Finityエリアでは、急増に耐えうるインフラ製品群と、そのTCOを大きく下げる解決策を示す。エッジからデータセンター間までをカバーする大容量ネットワークや、ファシリティの電力課題に直結する「液冷技術」も展示する。(田中克己)





