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2024.08.26

アメックス調査、中小企業経営者の世代別AI活用と意識の差が鮮明に

 アメリカン・エキスプレスがこのほど公表した「第4回 Amex Trendex: Small Business Edition」調査の世代別ビジネステクノロジー活用に対する意識調査に注目した。Z世代などの若い経営者は少し上の経営者に比べて、AI活用の意識の高いことが分かった。同社がモーニング・コンサルトに委託し、24年6月7日から6月18日まで、米中小企業の財務意思決定者1103人を対象に実施。回答者は、従業員10人以下の企業が503社、従業員11〜100人の企業が400社、従業員101〜500人の企業が200社になる。

 調査結果によると、ミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ば)とZ世代(1996年〜2000年前半)の70%が「自分たちがテクノロジーの早期導入者」と認識する。X世代(1965年から1980年)とベビーブーマー世代(1946年から1964年)のほぼ 2 倍になる。また、ミレニアル世代とZ世代 の60%が「自分たちはデジタルネイティブなビジネスを運営している」と回答する。X世代 とベビーブーマー世代は 36%だ。

 AI活用に対しても、ミレニアル世代とZ世代の59%が「自社で現在AIを使用している」と答えたのに対し、X世代とベビーブーマーは 半分強の34%にとどまる。AI活用は、ミレニアル世代とZ世代が日常的なタスクの自動化やキャッシュフロー分析に対し、X世代 とベビーブーマーはチャットボットやバーチャル アシスタント、詐欺防止、労働力管理に使う傾向がみられるという。

 AI の用途は「顧客データの分析」 (39%)、「チャットボットと仮想アシスタント」 (39%)、「コンテンツ作成」 (33%) などとなる。しかも、AI を使用する企業の48%が「トレンドへの対応や顧客の好みの変化に関して、競合他社よりも自社の準備ができている」と感じている。一方、「AIをビジネスに使用していない」と回答した32%に、その理由を尋ねたところ、「AIはビジネスに役立たない」(30%)、「AI を信頼していない」(28%)、「AIを十分に理解していない」(26%)などと回答する。(田中克己)

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