ソフトテストのSHIFTが4月10日、23年8月期第2四半期の業績を発表した。売上高は前年同期比35.1%増の403億4300万円、営業利益は同32.8%増の50億8200万円となった。丹下大社長は「顧客単価の上昇と新規顧客の開拓、粗利益率の改善」などを、増収増益の理由に挙げた。
丹下氏は、日本のIT市場の成長率をこれまでの2.5%から2030年に向けて4.0%へ高まると予測する。多くの日本企業の人手不足が拡大し、労働生産性の向上を図るために、省力化などDX投資が増加する。詳細にみると。アジャイル開発の売り上げが年率12%成長、ウオータホール開発の売り上げが同2.5%成長と読む。現在、同社売り上げの32%がアジャイル開発になり、ここへの対応人材を増やしていく方針。
最大の課題は人材の確保にある。この上期の採用は1128人で、年に約7万人の応募がある。退職率は6%で、従業員の状態を可視化し、教育や採用、ケアなど人的資本投資に年74億円を用意する。売れるサービス作りにもつながるなど、目標の売上高3000億円への道のりになる。M&Aの専任担当者も1人から9人に一気に増やす。(田中克己)