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NEWS&TOPICS

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2019.06.13

北米最大規模のIoTイベンドのIoT World2019開催される

 北米最大規模のIoTイベントであるIoTワールド2019が5月13日から16日までの4日間、米シリコンバレーのサンタクララ・コンベンションセンターで開催された。IoTの戦略家や研究開発者、エンジニアら1万2500人超が集まり、「産業とIoTイノベーションの交差点」をテーマに、明日のIoT活用などを議論するとともに、ビジネスモデルの変革やエッジコンピューティング、スマートシティ、コネクテッドコンシューマ、AI活用など400以上の講演に加えて、300社超のIT企業が最新IoTソリューションを展示した。

  オープンニングの基調講演は、米デルテクノロジーズでエッジコンピューティング&IoT事業ゼネラル・マネジャー兼VMウェアのCIOを務めるBask Iyer氏による「デジタル時代のエッジ活用」というテーマで、「IoTデータの量増大で、すべての処理をクラウドに送信するのは現実ではなくなった」などと指摘し、エッジとクラウドを効果的に組み合わせる方法を提案した。シーメンス米国法人CEOのBarbara Humpton氏は「デジタル変革の本当の目的」と題して、工場や都市における役割の増すIoTとAIを説明する。このほかレンタカー事業を展開するAvis BudgetグループCEO、ドラックチェーンのCVSヘルスCTOらがIoTによる新しいビジネスの取り組みを紹介する。サンノゼ市やパルアルト市らのCIOはデータ活用によるスマートシティ作りやセキュリティなどを説明する。

 

 展示では、デルがエッジコンピューティングを推進する一環から同社のIoT戦略を指揮するジェイソン・シェパード氏らが2017年春に立ち上げたオープンソースプロジェクト「EdgeX Foundry」をサポートし、IoTソリューション開発を容易にする。「IoTはデジタル変革に重要な要素になる」とし、IoTデバイスにAIや機械言語、5Gなどを組み込む。もちろんマルチクラウドに対応もする。

 

 日本からはトレンドマイクロとJIG-SAWの2社が参加する。IoTビジネスなどを展開するJIG-SAWはIoTサービスnegtoのグローバルモデルを初出展し、北米市場の開拓に乗り出した。negtoはセンサーから通信、クラウドまでをパッケージ化し、簡単に素早くIoTビジネスをスタートさせるもの。

 次回は、2019年4月6日から9日まで、サンノゼ・コンベンションセンターに会場を移し、来場者1万3000人、出展社400社超と今年を上回る規模を見込んでいる。(田中克己)

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