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2022.04.18

データ活用スキルが給与に3割の差に

 データアナリティクスの米Qlikが4月7日、世界7カ国の経営者1200人と従業員6000人にデータ活用などのデータリテラシーに関する調査した結果を発表した。同社でCLO(最高教育責任者)を務めるケビン・ハネガン氏は「職場で最も必要とされるスキルの1つ」と、データリテラシーの重要性を指摘する。

 調査では、経営者も従業員も「データリテラシーを重要」と考えている。だが、そのスキルは十分ではないとする。一方、従業員へのトレーニングが貧弱だと、日本の従業員の 27% (グローバル35%)が「転職する」と答えている。そのためか、経営者は高いスキルを持つ従業員に対して、平均より29%も高額な給与を提示するという。日本の平均年収433万円から考えると、128万円にもなる。一方、従業員もスキル習得に時間とコストをかける。日本の場合、月に7時間、1万7800万円になる。

 日本法人カントリー・マネージャーの今井浩氏は、データ活用に向けた提言をする。1つは、データ責任者を配置すること。2つめは、全社的なデータ活用の文化を醸成すること。データを共有する文化にするということだ。3つめは、従業員へ投資すること。なお、CLOは社内の従業員や社外のパートナーなどにソフトスキルやデータ活用をトレーニングする役割のこと。どんなスキルが必要になるかを特定したりもする。(田中克己)

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