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2025.01.27

アプリ開発に生成AI活用が8割に、米OutSystems調べ

 米OutSystemsがこのほど公表した2025年日本語版「アプリケーション開発の現状」レポートによると、約8割のITプロフェッショナルが従来型コーディングを支援するために生成AIを使用しているものの、6割超がセキュリティやガバナンスを懸念していることが分かった。調査は24年9月、アプリ開発時に直面する障壁、課題などについて、各国のIT部門管理職などITプロ約1666人に聞いたもの。

 調査結果では、74%が「今後12カ月で10個以上のアプリの構築を計画」、45%が「同じく25個以上のアプリの構築を計画」と答えている。OutSystemsのCEO兼創業者、Paulo Rosado氏は「企業がソフトを調達せずに内製するケースが増える中、開発者はミッションクリティカルな顧客向けアプリをかつてないスピードで提供しなければならないという大きなプレッシャーにさらされている」とコメントし、生成AIがコード開発の生産性向上と加速の強力なツールになっていると指摘する。しかも、「AIで記述したコードは、コードの確認なしではセキュリティとガバナンスの面で重大な問題に発展するおそれがあるとし、ITリーダーらは予防的な措置を講じる方法を検討する必要がある」と付け加える。

 同社によると、膨大な作業負荷、人材不足、従来型アプリ開発のコスト高により、開発チームは生成AIを活用するのは当然のことだという。だが、ITプロの50%は「AIテクノロジーを既存のソフト開発ワークフローに統合するのが難しい」と回答。加えて、「生成AIをおおむね信頼している」との回答は40%にとどまっている。ある米大学の調査によると、代表的な生成AIツールが正確なコードを生成する確率は65%以下にすぎず、一部のツールに至っては、その確率が31%にまで低下しているという。(田中克己)

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