韓国SKテレコムCEOのチョン・ジェホン氏が3月1日、スペイン・バルセロナで記者会見を開き、AIインフラの再編と大規模投資計画を含む同社の「AIネイティブ」革新戦略を発表した。韓国を世界トップ3のAIリーダーの1つへ飛躍させるというもので、ジェホン氏は「SKTは現在、通信の枠を超えたボーダーレスな融合環境の中で、『顧客価値革新』と『AI革新』という2つの課題が交差する変革の黄金期にある」と述べた。
MWC26では、AIインフラからAIモデル、AIサービスにわたるフルスタックAI機能を展示し、「無限の可能性を秘めたAI」をテーマに、通信がAI技術をどのように強化し、AIが通信をどのように変革しているかを紹介する。AIインフラでは、AIデータセンター(AIDC)で蓄積した専門知識、ネットワークAI、マーケティングAIなどを展示。AIDC全体で生成した様々なデータを統一したシステムに統合し、リアルタイムの監視と効率的で安定した運用を可能にするインテリジェント プラットフォームAIDC Infrastructure Managerや、クラウドプラットフォーム「Petasus AI Cloud」、GPUリソース最適化ソリューション「AI Cloud Manager」、リアルタイムモニタリングシステム「GAIA」を統合した統合GPU-as-a-Service(GPUaaS)ソリューションなども紹介する。発表した推論主導型コンピューティングへと移行するAI市場向けに設計した次世代ソリューション「AI推論ファクトリー」は、デバイスやコンピューティングインフラ、ソフトウェアを単一の製品に統合し、従来のAIDCのコスト、消費電力、メモリーの制約に対処したもの。
通信ネットワークとマーケティングの進化も披露する。ネットワーク分野では、ネットワーク運用向けに設計したAIエージェント、通信サービスとAIサービスを同時に提供するAI-RANテクノロジー、デバイス上のAIベースのアンテナ最適化、無線信号を通じて環境データを収集する統合型センシング・通信テクノロジーなどを展示し、自律型ネットワークの未来と6Gへの道筋を見せる。
AIモデルやサービスも紹介した。2026年1月に韓国政府主導のソブリンAI基盤モデルプロジェクトである5190億のパラメータを持つ韓国初のハイパースケールAIモデルAX K1や、フィジカルAIの脳、感覚、そして目として機能するよう設計したAIサービスを紹介する。現実世界の環境を正確に再現し、フィジカルAIの意思決定と計画を支援するデジタルツインプラットフォーム、仮想環境と現実世界の現場をつなぎ、フィジカルAIに必要な感覚能力を学習させるロボットトレーニングプラットフォームなどもみせる。(田中克己)






