BIPROGY前社長の平岡昭良氏が4月25日、ITビジネス研究会の4月例会で、受託開発からサービス型ビジネスへの構造転換について講演した。2016年に社長に就任した平岡氏は「人月ビジネスはどこかで限界がくる」と予測し、システムインテグレータからの脱却に取り組んだ。とくに大型プロジェクトを取りにいくと、赤字プロジェクトが生まれ、エース級のエンジニアを投入することになる。「顧客第一主義は赤字でもやる」。そんな負のスパイラルから抜け出すためだ。
同時に自前主義を止め、人を増やさないことにする。そのために、ベンチャーキャピタルやアクセラレータ、スタートアップなどオープンイノベーションを研究し、これまでのQCD至上主義からチャレンジや失敗を認める文化にしていった。「成功のKPIは失敗の数」にしたと平岡氏は話す。
なお、講演の詳細が必要な会員は、事務局まで連絡をお願いします。(田中克己)