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2025.06.30

2日間でAI人材にする能力開発研修、名大発スタートアップが紹介

 ITビジネス研究会の6月例会(6月25日)で、アクセシビリティ向上サービス「フェアナビ」の運営と生成AIの導入支援を行う名古屋大学発スタートアップのKANNON代表取締役の山下青夏氏が「実務の中で使えるChatGPTの活用方法」というテーマで、同社が展開する「AI人材に誰でもがなれる研修プログラム」の内容、仕組みを説明した。

 2023年創業の同社は、情報格差のない社会、つまり年齢や障害に関わらず、誰もが情報に対して公正にアクセスできる社会を目指し、例えばWebページのバリアフリー化するWebアクセシビリティの開発に取り組んでいる。その中から生まれたのがChat GPTの活用能力開発研修だという。例えば、目の不自由な方に対面で、AIを教えるといった能力開発の研修で、「AIの知見を研修に活かした」(山下氏)。約40万円の2日間の集中プログラムを受講すれば、誰でもAIを活用できる人材になれるというもの。しかも、自発的に課題解決に取り組む、能動的な人材に変身もするという。

 これまでに製造や土木、介護、金融、サービスなど30社超の企業が研修を受け、受講者の満足度は10点満中9.4と好評だという。事例には、製造業が経営データ分析にかける時間を240分から30分に、社内商品の宣伝のためのニュース原稿作成が120分から20分に、など効率化を図れたという。(田中克己)

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