韓国AIスタートアップのAICLUDE(AIクルード)が年内にも日本法人を設立し、日本での活動を本格化する計画。生成AIを活用したAIアバタの開発を得意とし、顧客対応や教育などの用途を開拓しているところ。
同社は韓国LG系通信事業者で、システム・アーキテクチャを務めていたKeunjin Kim氏が2024年に設立、3億ウオンを調達しAI関連サービスの開発を開始した。具体的にはアバタとAIエージェントを統合するなどし、アバタがリアルタイムに会話できるようにするもの。たった1枚の写真と30秒の動画でリアルなアバタを作成し、LLM(大規模言語モデル)で学習させていくもの。これまで四国電力グループのSTNetと共同で、AIトンボ先生(とんぼの知識を学習する)を共同開発するなど実績を積んできた。AIアバタは店舗の販売員、語り部などにも使えるという。
日本法人は手始めに神戸にオフィスを構え、ベンチャーキャピタルなどから投資を集め、関西を中心に活動を始める。2026年に入ったら、関東へも進出する計画。ターゲットは24時間対応するバーチャル相談員などによるカスタマ・サービス、EC(電子商取引)などの商品や購入の案内、そして教育コンテンツの提供など学習効果を高めるバーチャル講師、などになる。これらはLLMとの連携によって、対話がどんどん賢くなる。(田中克己)