8月25日のITビジネス研究会の8月例会で、ソニックガーデンの倉貫義人社長が「進化する納品のない受託開発」というテーマで講演をした。2011年にTISの社内ベンチャーをMBOする形でスタートした同社も、創業10年になり、社員数も10倍の約50人に成長した。新たな段階に入ったのだろう。
同社はユーザーのIT部門と一体になって、求めるITを作り上げていく開発手法で、ユーザーが仕様を固めて、それを請負開発するビジネスモデルとは大きく異なる。企画から開発、運用までを1人の担当者が担い、顧客との打ち合わせを含めて、すべてオンラインを行う。完全な在宅勤務の形態で、料金は月額定額にする。
倉貫社長は「腕利きのプログラマが集まったコミュニティ」と同社をたとえ、プログラマを一生の仕事にするITプロ集団だという。これからの10年はそんなプログラマの社会的な価値をさらに高め、子供たちが成りたい仕事にする。ソフト開発のあるべき姿を広めることでもある。(田中克己)
なお、講演録画を用意しております。必要な方は連絡をください。