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2025.03.24

業務アプリの利用は1社あたり平均100を超す、Okat調べ

 アイデンティティ管理サービスを提供する米Okta日本法人がこのほど、業務アプリケーションの利用動向を調査する年次レポート「Businesses at Work 2025」 の結果を発表した。ユーザーが利用する業務アプリと連携する「Okta Integration Network(OIN)」の匿名化したデータを分析し、業務アプリの使用傾向や変化を調べたもの。調査は2023年11月1日から2024年10月31日までのデータに基づいている。

 1社あたりの平均導入アプリ数は、前年比9%増の101個に達する。「世界中の企業が業務アプリへの投資を拡大している」。国別では、米国が最も多く、前年比9%増の114個。日本は前回、35個で最も少ない数だったが、今回の調査では前年比31%増の46個となり、国別で最も高い成長率を記録する。企業規模別に見ると、従業員数2000人以上の大企業は247個、従業員数2000人未満の中小企業は71個だった。

最も利用されている業務アプリ上位15をみてみよう。前回から大きな変動はなかったが、Palo Alto Networksが新たに14位にランクインする。スタートアップ企業のランキングでは、前回2位のAWSがGoogle Workspaceを抜いて1位に、4位のSlackがMicrosoft 365を抜いて、3位になる。Fortune 500企業のランキングでは、GitHubが前回の8位から5位、Palo Alto Networksは10位から7位、Google Workspaceは14位から10位へとそれぞれ上昇した。

 日本国内で最も利用されている上位10業務アプリも、前回から大きな変動はないものの、GitHubが前回の9位から8位になる。Box(5位)とNetskope(10位)は前回に続き上位10位内にランクインする。同社によると、これらはグローバルのランキングには見られない日本独自の傾向だという。

 最も急成長した業務アプリ上位15では、データコンプライアンスアプリのVantaが2年連続で1位を維持。同じくデータコンプライアンスアプリのDrataが8位にランクインする。今回、新たにランクインしたのはパスワード管理アプリのBitwarden(2位)、法人向け出張サービスに注力するUber(5位)、調達ツールのZip(6位)、クラウド基盤のOracle Cloud Infrastructure(7位)になる。

 最も利用されているセキュリティツールは、VPN/ファイアウォールで、Oktaユーザーの過半数にもなる。今回の成長率は前年比2%で、日本でも32%増と最も髙い伸び率だったという。パスワード管理ツールも堅調に成長を続けており、前年比9%の成長だったという。(田中克己)

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