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IT最新事情

2019.05.30

AIシステムの国内市場規模

 AI(人工知能)システムの国内市場は年率平均46.4%で成長し、2023年に3578億円の規模になる。調査会社IDCジャパンの予測だ。ちなみに、2018年の内訳は、AIのコンピューティング能力を提供するサーバーやストレージなどのハードが142億円、AIシステム構築のコンサルティングなどのサービスが200億円、AIアプリなどのソフトが191億円の合計532億円だった。

 AIシステムを利用するユーザーは、全社利用中が12.3%、事業部門で利用中が25.6%と合計4割弱になる。実証実験に取り組む企業は12.9%になる。利用拡大への解決すべき課題がある。導入時のリーダーが不在していること。AIの拡張時になると、戦略がない点が大きな課題となる。利用目的も明確にする必要がある。働き方改革など内部改革が先行し、顧客向けなど外部改革の活用が進んでいないことだ。

 そのためには、IT企業がAIを活用したユーザーのビジネスモデル構築を支援する。自社で取り組んだAIビジネス適用の人材育成を、ユーザーにノウハウを移管することも欠かせない。IT企業はAIのシステム適用と開発に専念する。そんな体制にすることを、IDCジャパンのリサーチマネージャーである飯坂暢子氏は説いている(田中克己)

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