ソリューションサービスの2024年の世界生産額は216兆1033億円(1兆4330億ドル)で、日系企業の生産額はその約4%にあたる8兆9990億円」。電子情報技術産業協会(JEITA)が12月19日に公表した「電子情報産業に世界生産見通し」による。DXの進展やクラウドサービスの普及加速によって、2024年はプラス成長を見込む。デジタル化などによるIT投資が活発化し、とくにAIやIoT技術の進化に伴う新たなサービス需要が背景にあるという。2025年はさらなる成長が期待される。内訳はSI開発が約52兆円、アウトソーシングなどが約96兆円、ソフトウエアが約67兆円になる。
日本市場も、DXの進展とクラウドサービスの導入などが進み、これらの技術的進化に対応する専門的なSIサービスのニーズが高まる。加えて、レガシーシステムの刷新が進むことから、IT投資が増加し、2024年はプラス成長と見込む。国内外でIT需要が堅調に推移し、AIやクラウドなどの技術を活用したイノベーションが加速し、既存システムの刷新やデジタル化、DX 推進の取り組みが各産業分野で本格化することが見込まれることから、2025年もプラス成長を継続するとみる。なお、24年の成長率は7%、25年は6%なる。世界は24年が17%、25年が12%なので、日本のシェアはどんどん小さくなる。(田中克己)