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2026.02.03

AI駆動型ランサムウエア攻撃が顕著に、トレンドマイクロの26年予測

 「ランサムウエアによる大きな被害が継続している」。トレンドマイクロの岡本勝之氏は1月28日のサイバーリスク総括解説セミナーで、企業のサイバーリスクが2026年も拡大傾向にあることを示唆した。

 岡本氏によると、ランサムウエアは2015年頃から日本でも本格化してきた。メールから企業ネットワーク、さらに取引先や子会社などサプライチェーンを狙うなどと広がってきた。最近はデータセンターを狙って、社会インフラを揺るがすより大規模なものになってきている。アサヒグループホールディングスやアスクルへの攻撃はその典型になる。

 こうしたランサムウエアの被害公表数は24年の98件から25年は87件に若干減ったものの、「高止まり」(岡本氏)の状況にある。攻撃者からリーク件数をみると、24年の59件から25年は96件に増える。ただし、世界全体に占める割合は1.2%と少ない。世界も日本もQilin(キーリング)が最も多い。

 また、データセンターに侵入するのが定着してきたという。「大きな被害になる」(岡本氏)。とくに仮想環境を狙うのが半数を占める。弱点のみえる重要な基幹システムも狙われる。加えて、最近はAIを悪用するサイバー攻撃が増えている、とくにAI駆動型マルウエアだ。攻撃を自動化する。2026年はAIエージェントによって、自律的に攻撃を実行するようになる。「スピードが速くなり、攻撃も巧妙化する」と、岡本氏は予測する。(田中克己)

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