東京ガス・常務執行役員ソリューション共創本部長の清水精太氏が12月17日、ITビジネス研究会の12月例会講演会で、同社が2023年11月に立ち上げたソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」について講演をした。
東京ガスはガス、電力に次ぐ事業の柱に、GXとDXを軸とするソリューション事業を、グループ中期経営計画「Compass Transformation23-25」で打ち出した。労働力不足などの社会課題を解決する、ガスや電力などで培ってきたノウハウを駆使したソリューションで、2030年度までに営業利益100億円のビジネス規模を目指している。
清水氏によると、戦う領域を定めて、一気にシェアを取りに行く作戦を展開する。「どこを本丸にするのか」と検討し、GXとDXのそれぞれ市場のどの領域でビジネスをするか決めていく。加えて、「コストではなく、プライスにする」とし、「この料金なら買ってもいい」と思われるITサービスを創り出す考え。値切られないということでもある。
領域のキーとなるのは、脱炭素と最適化、レジリエンスで、GXならESG経営支援システムや熱源機器最適制御AIなど、DXなら監視制御などのJoyシリーズ、生産計画DX、保全ノウハウ継承サービスなどになる。これらITサービスの中には、M&Aしたものもある。(田中克己)






