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2023.08.09

生成AIがデータの複雑性を増す、米テラデータ

 米テラデータが8月2日、世界の企業経営幹部約900人に生成AIの導入とデータの複雑性などに関する調査を実施した。調査会社IDCに委託したもので、拡大する技術格差などの課題解決に、幹部らはかつてないプレッシャーに直面していることが分かったという。

 調査結果によると、回答者の80%近くが「生成AIが自社の将来のサービスや業務に活用されることを確信しているが、そこに至る道のりは長い」と考えている。86%は、生成AIのインサイトの品質と完全性を保証するために、「ガバナンスの強化が必要」とする。また、66%が「生成AIのバイアスやAIによる偽情報の作成」を懸念している。

 生成AIによる技術格差の拡大も問題視されている。「現在、生成AIを活用するための技術的環境が非常に整っている、または整っている」と回答したのは30%、「6~12カ月後に生成AIを導入するための技術的環境が整っている」との回答は42%だった。しかし、生成AI導入への要求が高まる中で、56%が「今後6~12カ月以内に生成AIを活用することへの大きなプレッシャーを感じている」と回答する。

 もちろん、「生成AIのメリットと可能性を理解している」と9割近くが答える一方で、「生成AIが今日のように世論の寵児であり続けると確信していない」との声もある。同社は、「驚くことに、57%が生成AIへの関心は時間とともに薄れる」と考えているという。

 企業のデータ倫理を調査したところ、92%が「データ倫理とデータの責任ある利用が最も重要」と回答する。また、97%が「自社組織はデータ倫理とデータの責任ある利用に精通している」と答え、約90%が組織内に正式な倫理的データ担当または委員会を設置する。

 同社によると、こうした調査結果は「企業がデジタル的に成熟しつつあること」を示すという。例えば、「組織内のインフォメーションフローは制約がなく、自由」(54%)、「自社のデジタル化への取り組みについて、平均以上によくできている」(49%)、「組織内で利用可能なデータから価値を生み出すことに、専門家レベルで取り組んでいる」(33%)と、自己評価する。

 過去2年間に新たに企業の経営戦略に影響を及ぼした事由や、組織に起こった変化についても聞いている。例えば、「環境/社会/コーポレート・ガバナンスへの関心が高まった」(53%)、「経済的な課題や地政学的な変化/サプライチェーンの混乱/戦争/インフレへの関心が新たに高まった」(47%)、「在宅勤務やハイブリッド・ワークが増加」(47%)などだ。ビジネスに影響を及ぼす新たな要因については、70%近くが「組織内のデータの複雑性が増している」と、20%が過去24カ月で「複雑性が大幅に増した」と回答する。このほか、85%が「今後2年間はデータの複雑性は変わらず続く、または増加する」、20%が「データ問題が著しく複雑になると確信する」とする。(田中克己)

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