4月5日から7日まで、東京ビックサイトで開催されたJapan IT Week春はAIやクラウド、メタバースなど先端技術からDX人材育成などの関連企業が多数出展していた。中国・深圳やベトナムなど海外ITベンダーも日本市場への売り込みを強化する姿もあった。
その中で注目した2社を紹介する。1社は、業務フローの自動化を提案する業務改革クラウドだ。自然言語処理技術を駆使し、パソコンのログから業務データを取得、可視し、RPAなどを使って作業を自動化する。与田明代表取締役CEOによると、従業員100人から1000人の企業で導入されているという。たとえば、業務効率化をしたいが、どこから手をつければ良いか分からない従業員30人の製造業は、業務の可視化によって課題を見つけ出すため、負荷のかかっている業務のリストアップと業務手順のデータから明らかにし、効率化していく。料金は50ユーザーで、月額5万円からになる。
もう1社は、SaaSの開発と運用を支援するツールを開発、販売するアンチパターンだ。SaaSに必要な共通機能を23年1月に提供を開始した。信田健児取締役によると、パッケージソフト・ベンダーのSaaS化を支援するもので、たとえば、SaaSを開発したいが、必要な機能が分からない、SaaS開発経験者がいない、といった問題を解決する。料金は月額10万円。無料のお試し版を利用してから、本格導入へと進める。(田中克己)