PwCコンサルティングは20年12月、空飛ぶクルマの市場が物資から旅客の輸送手段へと広がり、2030年に7000億円、2040年に2兆5000億円の規模になるとの予測を発表した。「モノの移動から人の移動へと広がり、サービスなどの周辺市場が拡大する。地域課題の解決も進む」(岩花修平ディレクター)。
同社によると、2023年頃から東京や大阪、愛知、長崎などからPoC(実証実験)が始まり、機体ビジネスから立ち上げる。二酸化炭素排出削減や交通渋滞緩和などの課題解決から、空飛ぶクルマへの期待は高まっている。電気自動車という選択肢もあるが、空飛ぶクルマは速いし、便利なので、シフトは進むという。価格は2030年時点で1台あたり数千万円と読む。トラックからのシフトもある。輸送可能な重量は数百キロから1トンだという。(田中克己)