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2024.10.22

低い生成AI活用の成熟度、サービスナウ調べ

 米サービスナウ日本法人がこのほど、「企業の AI成熟度指数2024年度版」の日本語版を公開した。世界21か国の経営層やシニアディレクターなど4470人(日本は302人)を対象に実施したもので、AI活用の目的は「業務効率化」、「カスタマーエクスペリエンスや従業員体験の向上」、「収益拡大」を挙げる。

 AI活用の成熟度は5つの指標(AI戦略とリーダーシップ、ワークフローの統合、タレントと労働力、AIガバナンス、AI投資の価値実現)で評価する。結果、生成AI の活用に関して、全体の成熟度指数の平均は100点中44点と低かった。実際の活用はまだ初期段階ということだ。成熟度指数が50点以上の回答は16%だった。また、すべての指標で高スコアを記録したAI先進企業は、他企業よりも優位性を持ってAIを積極的に活用する。だが、AI による変革は依然として多くの企業にとって、課題でもある。

 AI先進企業は、AI戦略とリーダーシップの指標でも、他企業を大きくリードしている。AI先進企業の65%が「ビジネス変革に向けた明確なAIビジョンを組織全体で共有」と回答。他企業(31%)を大きく上回る。また、62%のAI先進企業が「AI変革のインパクト/リターンを測定するための指標を定めている」のに対し、他企業の割合は28%と半分以下だ。

 AI投資は今後も増加を見込まれる。AI先進企業は高いリターンを得ている。例えば、84%がAI導入によって、「効率性や生産性が向上した」と回答。他企業(65%)を上回っている。

 なお、日本法人社長の鈴木正敏氏は10月15日の会見で、「2024年1月から9月のビジネス伸長は2ケタになる」と、日本市場の業績が好調に推移していることを明かす。(田中克己)

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