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2022.05.24

社会課題をNFTで解決するDAO組織がプロジェクト参画を呼びかける

 NFT(非代替トークン)やブロックチェーンを活用し、社会課題の解決に自律分散型組織(DAO)で取り組むOpenSky.Blueが社会課題解決のコミュニティへの参加を呼び掛けている。ファンダの木川雄介氏は5月13日、東京ビックサイトで開催されたブロックチェーン関連展示会で、「社会貢献活動が当たり前になるソーシャルムーブメントを作る」と語り、社会課題を共に解決するパートナーや仲間を募った。

 木川氏によれば、社会問題には環境問題などの大きな課題から身近なものまである。そんな社会問題を知り、NFTやメタバースなどを活用した価値を付加し、交換しあえるコミュニティを形成するのが同組織の活動になる。そこでの取引手数料は100%寄付する。分散型ノーコードローンチパッドのNFTプラットフォームOSB LaunchPadを使って、ボタンを操作だけで店舗を作り、NFTを発行し、販売する。多くの人に活動を知っているもらうためにSNSで情報を拡散したり、ファンのコミュニティを形成したりもする。

 たとえば、フェルメールの全作品をメタバース空間に再現するいわばメタバースNFT美術館を計画する。フェルメールの原画をデジタル化し、100年前の状態に戻したり、逆に100年後の経年変化を予測したりする。愛犬家による犬の殺傷処分をゼロにすることに、NFTを活かす取り組みもある。木川氏によれば、犬のアバターNFTを作成、販売する。いわば犬の大国を作り、デジタル上で犬をかわいがり、犬の保護という形で、価値が還元される仕組み。NFTが売れると、その収益が保護に使われるというわけ。

 このほか川崎重工のロボットをNFT化するなど、複数のプロジェクトに参画する。木川氏は「NFTは投資し、利益を得るだけのツールではない。持続可能な社会を創るもの」と、その可能性に期待し、社会課題の解決に多くの企業、人の参加することを期待する。(田中克己)

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