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NEWS&TOPICS

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2022.05.24

AIやブロックチェーン関連展示会の模様

 5月11日から13日までの3日間、東京ビックサイトで開催されたAIとブロックチェーン、量子コンピュータなどの総合展示会はコロナ禍にかかわらず大盛況だった。主な企業の取り組みをいくつか紹介する。

 AI関連には、半導体設計のEdgeCortixが年内にも発売するエッジAIコプロセッサSAKURAを紹介する。同社によれば、エヌビディアのNvidia AGX Orinに比べて4分の1の省スペースにしたエッジデバイス向けだが、サーバーとしても十分に使える最大40TOPSの性能を誇る。東京エレクトロンデバイスは、米CerebrasシステムズのAI専用スーパーコンピュータCS-2を出展する。大学をはじめとする研究機関向け深層学習専用機で、GPUの100倍の演算コアを持つという。

 こうした専用機やAIソフトなどを活用したAI研究開発を専門に請け負うクリスタルメソッドも出展する。音声や映像の解析技術、マルチモーダルAIを活用したアバター作成技術で高い評価を得ていると、同社は主張する。機械学習に欠かせない教師データを販売する中国Datatangの日本法人はドライバー運転行為データや車両損害データなどのAI学習の教師用データを数多く持つ。同社によれば、世界最大の規模だという。20年2月に日本法人を設置し、富士通で営業を担当していた神部育也氏が社長に就き、研究開発機関などに売り込んでいる。

 ベトナム最大の受託ソフト開発会社FPTの日本法人は、AI関連の7つのソリューションを紹介していた。システム開発やアウトソーシングをベトナムのエンジニアを使って安価に請け負うことを訴求してきたが、今後は先端技術の活用に踏み込んだ市場の開拓を進めるという。用意したのは、エンド・ツー・エンドの機能を備えたBIソリューションとSaaS型需要予測ソリューション、声紋認証ソリューションなどだ。ベトナムからはNTQ日本法人も出展し、画像認識や自然言語処理などの得意なノウハウを駆使した開発実績を紹介する。

 ブロックチェーンのコーナーには、デジタルアートなどで注目を集めるNFTの特設ゾーンを設ける。NFTを使って社会貢献活動を当たり前にすることに取り組むOpenSky.Blueなどが出展した。(田中克己)

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