ガートナージャパンはこのほど、DX(デジタル変革)の推進に必要な5つの役割を発表した。多くの企業がDX人材の確保に苦心するが、実際にどんな人材を求めているか分かっている経営者は極めて少ないようだ。そこで、同社はDX人材に求められる役割をまとめた。
1つは、DXのビジネス・ゴールを決めて、新たなビジネスモデルを考えたり、DXに関する企画を考えたりするビジネス系プロデューサーだ。2つめは、テクノロジー系プロデューサーで、ビジネス・ゴールの達成に向けた最適なテクノロジーの特定と適用し、システム面の影響の分析、予測などを担う。3つめは、現場でテクノロジー活用の役割を担うテクノロジストだ。
4つめは、ソリューションやサービス、アプリケーションのUX をデザインするデザイナーだ。5つめは、チェンジ・リーダーになる。たとえば、働き方の変革などDX化の意識や行動変容に向けた施策を計画し、展開する。もちろん、これら役割を1人が担うわけではなく、複数人になる。1人が2つの役割を担うこともあるし、新規ビジネスの創出と業務革新では、テクノロジー系プロデューサーに求められる知識やスキルなどが異なる。(田中克己)