第3回AI・人工知能EXPOが4月3日から5日まで、東京ビックサイトで開催された。主催者のリードによると、深層学習や機械学習、自然言語処理、AIアプリなど250社が出展する。第1回は20社程度だったので、この2年でAI関連市場に参入したIT企業が急激に増えたことになる。AIベンチャーに加えて、NTTデータや野村総合研究所、TIS、CTC、日鉄ソリューションズ、富士ソフトといった有力SI企業も出展する。ただし、富士通やNECなど伝統的なITベンダーは出展していない。会場は東京ビックサイト青梅展示棟になり、来場者5万人以上を見込む規模で拡大するスピードの速さに驚いた。
一方、4月10日から12日まで開催されたIoT/MoM展の中心はソリューションで、大手から中小まで約620社が出展する。注目したのは、通信機器などを製造するサン電子の「おくだけセンサー」だ。温度と湿度、照度、加速度、磁気の5つのセンサーを内蔵した機器に、ソフトや通信SIM、クラウドなどをパッケージしたもの。
もう1つは、エレコムが出展した「作業員見守りシステム」だ。開発したのは子会社のディー・クルー・テクノロジーズで、作業員につけた超小型心電計からデータをクラウドに送り、分析するもの。年末に販売開始する予定。パソコン関連などコンシューマ向け商品を販売する同社がIoT市場に参入することに注目した。(田中克己)