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2025.08.12

24年度のITサービス市場9兆円に迫る、JEITA調べ

 電子情報技術産業協会(JEITA)が8月5日に発表した2024年度の「ソリューションサービス市場規模調査」によると、サービス業向けの売上が前年度比128%増と驚異的な伸びを示し、市場全体の成長を強くけん引したことが分かった。生成AIの活用などDX(デジタル変革)関連投資が活発化し、市場全体の規模は前年度比8%増の8兆9205億円に達した。

 同調査はJEITA会員企業を対象としたもの。利活用分野別で見ると、サービス業向けがクロスインダストリーでの売上増などを背景に、前年度の4834億円から1兆1021億円へと急拡大した。成長の原動力となっているのがDX関連投資だ。データドリブン経営の実現やデジタル技術の活用支援などを含む「デジタルソリューションサービス」は同15.8%増の1兆7400億円、クラウド基盤や汎用AIエンジンなどの「デジタルプラットフォームサービス」は同11.2%増の9787億円となり、いずれも2ケタ成長を記録。DX関連市場全体では同11.4%増の2兆7187億円となった。JEITAは「データドリブン経営が浸透し、生成AIを活用したサービスが拡大している。デジタル時代を見据えた投資は堅調だ」と分析する。

 一方で、分野ごとで明暗も分かれた。「製造」向けが同2.0%増の1兆5697億円と堅調だったのに対し、「金融」向けは同5.3%減の1兆4501億円、「官公需」は同0.4%減の1兆3921億円とマイナスに転じた。市場全体の内訳は、日本向けが同8.9%増の7兆648億円、海外向けが同4.5%増の1兆8557億円。サービス種類別では、「SI開発」が同8.3%増の3兆8425億円、「アウトソーシング・その他サービス」が同9.0%増の2兆6058億円だった。(田中克己)

https://www.jeita.or.jp/japanese/topics/2025/0805.pdf

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