電子情報技術産業協会（JEITA）が8月21日、ソリューションサービス市場規模調査を公表した。会員企業37社からの回答によるもので、22年度の市場規模は前年度比6.8％増の8 兆 811 億円だった。うち、日本向けの売り上げは同2.4％増の6 兆 900 億円、海外向けの売り上げが23％増の1 兆 9911 億円になる。DX（デジタル変革）関連のソリューションサービスは15.4％増の 1 兆 9619 億円と大きく伸びた。

　特に製造業における人材不足対策や脱炭素への取り組みを中心に投資が進んだ結果、サプライチェーン改革やエネルギー関連への投資が増えたという。インダストリー別では、製造業向けは5.7％増の１ 兆4636 億円、金融向けが2.9％増の1兆3872億円と続く、日本市場の売り上げに占める DX 関連ソリューションサービスの割合も前年度の 28.6％から 32.2％と 3.6 ポイント上昇する。

　種類別では、「SI 開発」が 5％増の3 兆 4924 億円、「ソフトウェア」が10％減の4822 億円、「アウトソーシング・その他サービス」が1.4％増の 2 兆 1154 億円だった。SI開発の売り上げにNTTデータや野村総合研究所など有力SI企業分を加えると、市場規模は4兆数千億円と推測される。（田中克己）