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2022.03.02

日本企業の従業員エンゲージメントが低下する

 顧客体験ソリューションなどを展開する米クアルトリクスがこのほど発表した日本を含む世界27カ国・地域を対象とした従業員エクスペリエンス(EX)のトレンド調査によると、日本の従業員エンゲージメントが前年よりも低下していることが分かった。現状も低水準な継続勤務意向やウェルビーイング、IT環境などは、さらに低下傾向にある。同社は「エンゲージメントの軽視はDX(デジタル変革)を阻むことになる」と警告する。

 日本の従業員エンゲージメントスコアは以前から低水準だったが、今回調査も前回調査から8ポイントも低下した。コロナ禍の対応アクションに対する不満が高まった可能性を否定できないという。エンゲージメントを左右する要因のトップは、やりがいやワクワク感などの活力を得ることにある。同社によると、「見通しが不透明な世の中であるからこそ、将来に向けて自身のキャリアや、会社に対する展望がエンゲージメントの要因として抽出された」とみる。

 継続勤務意向も前回より6ポイント下がり、弱まっている。とくに若年層にみられる。経営者やマネジャーなどリーダーに対する信頼感も下がっている。リモートワークにおけるIT環境の不十分さも目立つ。「自社のIT環境が期待通り」と捉えている日本の従業員はわずか10%だ。韓国やインド(50%前後)をはじめアジア主要国と比較でも、日本のIT環境整備の大きな遅れが際立つ。

 日本の「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進も遅れている。「女性活躍推進」から障がい者雇用、LGBTなどへようやく広がり始めている段階で、アジアの主要国に比べて、従業員からみた進展度合いは不十分。同社は「革新的な商品・サービスを生み出すうえでのD&Iが不可欠だ」と指摘する。

 ウェルビーイングも低い。「肉体的、精神的、そして社会的にすべてが満たされている状態」と定義するウェルビーイングを端的に示す設問の「仕事から得られる活力」は、エンゲージメントのトップ要因になっているが、日本はコロナ禍に大幅に低下した。「ワクワク、イキイキな職場作り」が望まれている。(田中克己)

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