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2025.07.15

日立が国内SI事業の年成長7~8%を計画

 日立製作所は2025年度に約1兆2000億円超の国内SI事業を年率7~8%で、1兆1000億円超の国内リカーリングのサービス事業を年率6~7%で、それぞれ伸ばす計画。このほど開催したイノベータ・ディ2025で、デジタルシステム&サービス事業責任者の阿部淳代表執行役・執行役副社長が明かし、「収益性の高いSIとサービスに注力する」という。

 国内SI事業では、生成AIの活用による生産向上を図り、適用を開発・テストから全工程に拡大することで、適用効果を2024年度の約50億円から2027年度に1000億円に引き上げる計画。同時にインドとベトナム、東欧のグローバル人材を、2024年度の650人/月から2027年度に3500人/月と約5倍に増やす。そのための開発環境の整備も急ぐ。サービス事業では、コンサルタントによる業務変革からAI利用環境、AIオファリングまでをトータルで支援する。とくに「AIインフラをベースにした価値の高いサービスを提供する」考え。

 一方、グローバル事業はデジタルエンジニアリングサービスを展開する米グローバルロジックを成長エンジンと位置づけ、2027年度までに年平均15%と市場を上回る伸び率を見込む。そこに約1万6000人のAI人材を投入し、競争力を高める。IoTサービスのLumada事業の売り上げ比率も2027年度に全体の50%に引き上げる。(田中克己)

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