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IT最新事情

2018.10.23

転換期を迎えるCEATEC

  10月16日から千葉県幕張市で開催された電子情報技術産業協会など3団体が主催するIT関連展示会CEATEC JAPANが大きな転換期を迎えている。16年に家電見本市からIoTなどデジタル化を中心にした展示会へと舵を切り、出展の核も家電や部品、コンピュータの製造業からデジタルを駆使したユーザー企業に変わった。結果、出展者数は15年の531社から18年に725社に増える。新規も345社になるなど、出展者が大きく入れ替わった。
  象徴的なのは、初日の基調講演がコマツの大橋社長、ファナックの稲葉会長、ローソンの竹増社長だったこと。大手IT企業の基調講演はない。一方、米ラスベガスで19年1月8日から開催される世界最大規模の情報家電見本市CES2019では、IBMのロメッテイCEOやAMDのスーCEO、LG電子のパーク社長らIT産業を代表する経営者が基調講演をする。CEATECの主催者は「各産業のトップランナーの声を聞きたい」となり、これまでの情報家電会社トップの講演を取りやめたという。
   CEATEC展示の中心もIoTにすえる。三菱UFJファイナンシャルグループ、三井住友ファイナンシャルグループ、ローソン、ライオン、JTB、LIXIL、竹中工務店、三菱地所、東日本高速道路などがIoTタウン・コーナーに出展する。基幹テクノロジーを海外に抑えられた国内IT企業が主役になれないことを物語る。研究開発を強化し、海外に出ていくべきではないのか。(田中克己)

 

 

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