CEATEC2022が10月18日から21日までの4日間、千葉市の幕張メッセで開催された。エレクトロニクスの総合展からデジタル見本市へ内容をシフトさせたCEATECには、富士通やNECなど大手からスタートアップまでが最新技術を競い合うようにソリューション力などを紹介していた。600社弱が参加する3年ぶりの会場開催とオンラインの併用で、来場者は8万人を超えたという。
コミュニケーションロボットなどを展開するユカイ工学は、同社のロボットプラットフォームを活用したサービス開発を提案する。たとえば、ヘルスケア分野において、体重計や血圧計、パルスオキシメーターなどのセンサーセバイスを同プラットフォームにつなぎ、WebAPIを活用し、ユーザーの生活や活動へのサポートを実現する。企業からの情報発信や、利用者からの音声やセンサー情報の取得で、パーソナライズ化もできるという。
デジタルと物理世界をつなぐインターフェース技術の開発に取り組むピクシーダストテクノロジーズは、塩野義製薬と共同開発した音変換技術による脳活性化と認知症機能改善を紹介する。認知症対策の施策として期待されているもので、23年中の実用化を目指すという。難聴者が会議の中で、誰が話しているのか分かる難聴者コミュニケーションサービスも披露した。(田中克己)