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2025.02.25

データ分析・活用のビジネス成果を測定できない組織は3割、ガートナー調査

 ガートナージャパンがこのほど発表した世界のデータ/アナリティクスのリーダーを対象にした年次調査「最高データ/アナリティクス責任者 (CDAO) サーベイ」の調査結果によると、CDAOの30%がデータ、アナリティクス、AIがビジネス成果にもたらす影響を測定できていないことを最大の課題に挙げていることが分かった。

 同調査は2024年9月から11月にかけて、世界各国のCDAO、CDO(最高データ責任者) 、CAO(最高アナリティクス責任者) 504人を対象に実施したもの。同社のアナリストによると、「多くの組織がデータの価値に関する多大な期待を抱いているが、それを実証できる組織はごくわずか」と、問題はデータを主要なテーマにし利害関係者が一致団結して取り組んでいないことにあるとする。

 調査結果では、90%以上のデータ/アナリティクス (D&A) リーダーの優先事項は「データによって、生み出す価値と成果にある」とする。今後も関心事項だが、ビジネス成果に関する評価指標を定義、追跡、共有している組織は22%に過ぎないという。しかも、回答したCDAOの91%が「実行可能なD&A戦略の策定が主な責務」とするものの、3分の1以上のCDAOがオペレーティング・モデルの確立と進化を主な責任として認識していないという。同社アナリストは「D&Aリーダーに、計画と実行の間に永続的なギャップが見られる」と、コメントする。だが、データ活用の効果を測れない日本企業は3割どころではなく、5割、6割占めるのではないだろうか。(田中克己)

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