データ分析の米SASインスティチュート日本法人社長に21年9月初旬に就任したマイケル・キング氏が9月30日、「日本企業のDX推進とクラウドジャーニーを支援する」と抱負を語った。そのため、分析ソフトを使いやすくしたり、イノベーションを加速させるソリューションや教育などを提供したりするという。
キング氏は「アナリティクス経済に向かっており、データがその燃料となる」と、同社の分析エンジンの需要拡大を期待する。営業を担当する宇野林之常務執行役員は「膨大なデータの中から価値あるデータを発見し、分析する」とし、データ活用に特化したソリューション展開を強調した。「コンサルティングのナレッジもあり、ユーザーの意思決定の速度にも寄与する」と話す。
来年に創業45年になるSASはデータ分析市場を創出した1社だろう。「データをインテリジェンスの世界に変える」というビジョンを掲げて、データ分析の専門家以外にも活用を可能にするため、最近はアズ・ア・サービスの提供や、データ分析部門の立ち上げなどを支援もする。(田中克己)